紀行/2015年01月_305系試乗会

1月31日に、筑肥線(筑肥東線)唐津駅から筑前前原駅の間で「新型車両305系電車試乗会」が開催されました。上り筑前前原行き・下り唐津行きの1往復・計2便が運行され、私は筑前前原発唐津行きの復路に乗車しました。

各所では概ね座席のことしか触れられていない #かなしみ がありますが、いろいろと気づいた点を記しておきたいなあ、と。

試乗会への参加

1月31日、筑前前原から唐津の便に乗車。当選した号車は5号車だったが、「当選した号車を問わず、全員1号車から乗車」というサービスで、フローリングを踏みしめ奥へ。

トレインビジョンはこの便のためだけの表示でした。筑前深江、通過して大丈夫なんですかね……

さて、各所で「最大の問題」と云われていた「座席」ですが、えっこれ最高じゃねというレベル。座面から木材が消え、クッションも綿多めで痛くない。背もたれは木板が残っていますが、817-2kと違ってしならない*1。そこから継承している枕についても、それより薄めになり、それだけでかなり楽に、少なくとも103系を超えています*2。また、筑肥線は崖っぷちを走るので、風で車内が冷えやすいのですが、座っていると座面から暖房装置の熱が伝わってきて温かい。駅でも袖仕切りが大きいから風も来にくいし、そもそも扉が半自動だから全然寒くないんですね。夏になってどんな感想が出るかはわかりませんが、居住性は確実に良くなっています。「これは寝れる」と確信しました。

305系電車

817系2000番台の流れを汲む、白い車体と多様な柄のロングシートで構成されたデザイン。さり気なくJR九州初の基軸を多数導入している。設備面でみれば「関東私鉄に近い」。主な点を以下に記す。

  • 画面型案内装置:JR九州初とみられる。多言語対応も含め、沿線観光地の案内や試乗会特別表示など、多様な表示に対応。当然ながら地下鉄空港線車を凌駕するレベル。
  • フルカラーLED方向幕:JR九州初とみられる。こちらも多言語対応が行われ、さらに快速区間の案内もわかりやすくなっている。
  • スマートドア(半自動ドア):通勤・近郊形電車では初とみられる*3。形態は他社と同様だが、ボタンの位置が統一されていない。これは車椅子スペースからの操作を容易にするためと考えられる。
  • 大型の袖仕切り:JR九州史上最大の高さを誇る。樹脂製で、商標類がプリントしてある。風よけになるのはもちろんであるが、もたれかかるにも、ドア側からも座席側からも十分な高さがあるため、混雑時の不快感が緩和されることが期待できそう。
  • ドア周辺への吊り手増設:817系などと同様に、円形に配置された吊り手が装備されている。これまでは運転台直後に吊り手がない車両があったが、それが解消されるとともに、吊り手の増設を実現している。
  • 車椅子スペース・優先席:地下鉄車にあわせる形で設置。また、ステッカーがこれまでより見やすくなっている。

一方、当然ながら容赦なく発揮されているJR九州要素もある。

  • ステッカー大好き・水戸岡デザイン:側面の白くない部分は、だいたい全部ステッカー貼り付けで実装されている。所属区所で異なる色の「CTロゴ」、ドア横の号車番号、ドア上の「KYUSYU RAILWAY COMPANY」、車内に入ればドア下の「くろちゃん」ステッカー……もうこの話は沼だからやめよう!!
  • 吊り手のストラップ:……ん、これってどっちかと云うと縄っぽいよね。
  • 多様な柄の座席:一般席の柄は817系から相変わらずだが、優先席は白色の革張りである。あのー?
  • カウンター。車椅子スペースが概ねカウンターになっている。まあ確かにこれ有効活用なんだろうけど…
  • 背もたれやカウンターが木製:難燃基準を通過した背もたれたちが乗車を待っているようだ
  • フローリング:1号車(唐津向け先頭)だけフローリング難燃基準通過お金の注ぎ方

817系2000番台からのフィードバック

A-trainシステムの更新
バージョンが更新され、ドア横の手すりなどがこれまでより使いやすくなっていました。
座席
先述の通り。今後の交流近郊形にも期待します。
網棚の適正化
817系2kでは立席時に頭をぶつけるような配置が多数ありましたが、おおむね改善され、車椅子スペースなども大丈夫そうです。

営業運行の開始

2015年2月5日から筑肥線(筑肥東線)西唐津 - 姪浜間*4、福岡市営地下鉄空港線全線で運用。基本的に地下鉄内完結の運用はなく、筑前前原以東へ進む列車はすべて福岡空港まで走行する。

2月8日現在はW1編成が103系運用に混じって運用されている。が、いつもの強風で姪浜折り返しになったり、姪浜の車両基地にいたり…と、さっそく筑肥線のカオスを味わっている。全部風のせいだ。答えは風に聞け。

営業車への乗車

2015年2月11日、博多→姪浜・姪浜→福岡空港で乗車。同日夜に817系3000番台にも乗車することができたので、体感的に比較することが出来ました。305系と817系で背もたれ部のクッションの有無や、枕の厚さも相当違い、地下区間での遮音性もなかなか。ただ、貫通路の扉が重そうな印象(ドアが固い・取っ手がどれか見分けがつきにくい*5、あるいは取っ手に気付かない)と、1号車トイレそばの通路の狭さが気になりました。いずれも利用者の慣れを期待する形になりそうです…。


車体が白すぎてどうしてもこうなっちゃうんですよねえ……


*1 あちらの背もたれはもたれかかると座席裏のゴム足に当たり、不快感がとてもつらい
*2 枕のない席も、103系・交通局車とくらべて背もたれが高くなっているので、非常に乗り心地がいいです。
*3 キハ31とかは触った記憶無いですね…
*4 西唐津 - 唐津間は唐津線だが、この区間は佐賀方面の唐津線、姪浜方面の筑肥東線、唐津線山本経由伊万里行きの筑肥西線の3系統が概ね一体的に乗り入れている。煩雑になるため、以下ではこの区間も含めて筑肥線と記述する。
*5 アタリは黒い取っ手。
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